他の人と同じことをしていて、勝てると思いますか?
「一流大学・高校に多数合格者を出す塾や予備校に通っていたのに合格できなかった。」
このような言葉はよく聞かれます。
合格者何百名と聞くと、「その塾に通っていれば自分も合格できるだろう」と思ってしまう人は決して少なくありません。
けれども、入試の倍率は最低でも3倍程度。
人気校・人気学部ともなると、40倍を超えることも珍しいことではありません。
合格できるのは志願者のごく少数であり、その他大勢は不合格となります。
多数の人たちと同じことをやっていれば、不合格となってしまう可能性が高いのは当然です。
勉強量で差をつけることはできますか?
競争相手と差をつけるためにまず浮かぶのが、勉強量です。
他の人の何倍も勉強することができれば、確かに得点力に差が出てきます。
けれどもこれが可能なのは、他の人たちが本気で勉強をしていない時に限ります。
受験学年ともなれば、他の人たちも目一杯勉強してきますから、量で負けないようにするのがせいぜいで、差をつけるどころではないのが実情です。
そうだとすると、同等の勉強量の相手に勝つためには、勉強の効率を上げる、つまり勉強の質で差をつける以外にはありませんが、具体的に何をするのかとなると迷ってしまう人がほとんどです。
効率の良い勉強とは、対象を本当に必要な事項に絞り、勉強によって身に付けた一つのことが、何倍にも応用できるようにしていく勉強です。
そのためには、単なる結論や解法の丸暗記ではなく、答えを導き出す力、取り組み方を確実に身に付けていくことが必要となります。
勉強の質で差をつけるには?
合格点を取るということは、抽象的には考えられません。
①特定の個人が
②特定の学校・学部の入試で合格点を取る
という具体的なことなのです。
①人の頭の構造には、顔と同様に個性があります。
勉強の仕方も考え方も、自分の個性にあった時には効率も上がり、応用も十分にできるようになります。
②個々の学校・学部にもまた、個性があります。
入試問題は、「自分たちがどのような学生に教えたいか」という出題者の個性的な主張です。
過去の入試問題の分析は誰でも行なっていますが、
「どのような事項・問題がよく出題されるか」という視点に留まっているのではあまり意味がありません。
「この問題を通して、一体どのような考え方をする学生を求めているのか」という視点が必要です。
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